構造化データとは
構造化データとは、Webページの内容を検索エンジンに正確に伝えるための記述形式です。
人間は文章を読んでこれは会社の住所だなこれは商品の価格だなと理解できますが、検索エンジン(ロボット)は文脈を理解するのが苦手です。
構造化データを使うことで、これは会社名これは電話番号これは営業時間といった情報を、検索エンジンに明確に伝えられます。
構造化データの規格
- schema.org:Google、Microsoft、Yahooが共同策定した標準規格
- JSON-LD:Googleが推奨する記述形式
リッチスニペットの種類
構造化データを設定すると、検索結果に追加情報が表示されることがあります。これをリッチスニペット(リッチリザルト)と呼びます。
主なリッチスニペットの種類
- パンくずリスト:ページの階層構造を表示
- FAQ:よくある質問と回答を展開表示
- レビュー・評価:星マークと評価点を表示
- 商品情報:価格、在庫状況を表示
- レシピ:調理時間、カロリーを表示
- イベント:日時、場所を表示
- ローカルビジネス:住所、営業時間、電話番号を表示
- How To:手順をステップ表示
注意:構造化データを設定しても、リッチスニペットが必ず表示されるわけではありません。Googleが判断して表示するかどうかを決めます。
導入するメリット
1. クリック率(CTR)の向上
リッチスニペットが表示されると、検索結果の中で目立ちます。通常の検索結果よりも多くの情報が表示されるため、クリック率が向上します。
2. 検索エンジンの理解度向上
構造化データを使うことで、検索エンジンがページの内容を正確に理解できます。これにより、適切な検索クエリに表示されやすくなります。
3. 音声検索への対応
GoogleアシスタントやSiriなどの音声検索では、構造化データの情報が参照されることがあります。音声検索時代への備えになります。
4. 競合との差別化
まだ構造化データを導入していないサイトも多いため、導入するだけで検索結果で目立つことができます。
実装方法
構造化データの実装には、主にJSON-LD形式が使われます。HTMLの<head>タグ内、または<body>タグ内に記述します。
基本的な書き方(ローカルビジネスの例)
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "LocalBusiness",
"name": "株式会社サンプル",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"streetAddress": "〇〇区〇〇1-2-3",
"addressLocality": "東京都",
"postalCode": "100-0001",
"addressCountry": "JP"
},
"telephone": "03-1234-5678",
"openingHours": "Mo-Fr 09:00-18:00"
}
</script>
WordPressの場合
WordPressなら、プラグインを使って簡単に構造化データを設定できます。
- Yoast SEO:基本的な構造化データを自動出力
- Rank Math:詳細な構造化データ設定が可能
- Schema Pro:構造化データ専用プラグイン
よく使われる構造化データ
ローカルビジネス(店舗・会社)
店舗や会社のサイトでは必須と言えます。住所、電話番号、営業時間、地図情報などを設定します。
FAQ(よくある質問)
質問と回答のペアを設定すると、検索結果にアコーディオン形式で表示されることがあります。表示面積が大きくなるため、CTR向上に効果的です。
記事・ブログ
ブログやニュース記事には、Article構造化データを設定します。公開日、更新日、著者情報などを含めます。
パンくずリスト
サイトの階層構造を示すパンくずリストは、ほぼすべてのサイトで設定すべき構造化データです。
テスト方法
構造化データが正しく設定されているかは、Googleのツールでチェックできます。
テストツール
- リッチリザルトテスト:リッチスニペット対応状況を確認
- Schema Markup Validator:構造化データの文法チェック
- Google Search Console:実際のエラーや警告を確認
設定後は必ずテストツールでエラーがないか確認しましょう。エラーがあると、リッチスニペットが表示されません。
まとめ
構造化データは、検索結果を目立たせ、クリック率を向上させる重要なSEO施策です。
構造化データのポイント
- 検索エンジンにページ内容を正確に伝える
- リッチスニペットでクリック率が向上
- JSON-LD形式での記述がGoogleの推奨
- ローカルビジネス、FAQ、パンくずが特に重要
- 設定後は必ずテストツールで確認
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