内部リンクとは?SEOへの影響
内部リンクとは、同じドメイン内のページ同士をつなぐリンクのことです。例えば、ブログ記事から関連記事へのリンク、サービスページからお問い合わせページへのリンクなどがこれにあたります。
内部リンクがSEOに与える影響
- クローラビリティの向上:Googleのクローラーがサイト内を巡回しやすくなる
- ページ評価の分配:リンクを通じて評価(リンクジュース)が伝わる
- 関連性の明示:ページ同士の関連性をGoogleに伝える
- インデックス促進:新しいページが早くインデックスされやすくなる
外部リンクとの違い
外部リンク(被リンク)は他サイトからもらうリンクで、自分ではコントロールしにくい施策です。一方、内部リンクは100%自分でコントロール可能。今すぐ始められるSEO施策です。
内部リンク最適化の5つのメリット
1. 重要ページの評価を高める
多くの内部リンクを集めるページは、Googleから「重要なページ」と認識されます。コンバージョンに直結するページ(サービス紹介、お問い合わせなど)に戦略的にリンクを集めましょう。
2. ユーザーの回遊率を上げる
関連コンテンツへ誘導することで、1人あたりの閲覧ページ数が増え、直帰率の低下・滞在時間の向上につながります。これらはSEOにもプラスに働きます。
3. 古い記事を復活させる
過去の良質な記事も、新しい記事からリンクを張ることで再評価される可能性があります。「埋もれた良記事」を活かせます。
4. キーワードの関連性を強化
同じテーマの記事同士をリンクでつなぐことで、サイト全体としてのテーマ性(トピカルオーソリティ)が高まります。
5. インデックス速度の向上
新しく公開したページも、既存ページからリンクを張ることで、Googleに早く発見・インデックスされやすくなります。
効果的なサイト構造の作り方
内部リンクを効果的に機能させるには、サイト全体の構造設計が重要です。
ピラミッド構造(サイロ構造)
理想的なサイト構造はピラミッド型です。
- トップページ(最上位)
- カテゴリページ(中間層)
- 個別ページ・記事(最下層)
この構造で、上位ページから下位ページへ、また同じカテゴリ内のページ同士でリンクを張ります。
3クリックルール:どのページも、トップページから3クリック以内でたどり着けるのが理想です。深すぎる階層はクローラーが到達しにくくなります。
パンくずリストの設置
パンくずリストは、ユーザーの現在位置を示すと同時に、サイト構造をGoogleに伝える重要な内部リンクです。
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アンカーテキストの書き方
アンカーテキストとは、リンクが設定されているテキスト(クリックできる部分)のことです。
効果的なアンカーテキストのルール
- リンク先ページの内容がわかるテキストにする
- リンク先のキーワードを含める(自然な形で)
- 「こちら」「詳しくはこちら」は避ける
- 過度に長いアンカーテキストは避ける
アンカーテキストの種類を使い分ける
- 完全一致:ターゲットキーワードそのまま(多用しすぎると不自然)
- 部分一致:キーワードを含む自然な文章
- ブランド名:サイト名や会社名
- URL:リンクそのものを表示(まれに使用)
ポイント:同じページへのリンクでも、アンカーテキストにバリエーションを持たせると自然です。
内部リンク設計のベストプラクティス
1. 関連コンテンツへリンクする
記事の本文中で、関連する他の記事やページへ自然な流れでリンクを張りましょう。読者にとっても有益な情報への導線になります。
2. 重要ページへのリンクを増やす
コンバージョンに直結するページ(サービス紹介、料金表、お問い合わせなど)には、サイト全体から多くのリンクを張ります。
3. 新しい記事から古い記事へリンク
新しく書いた記事から、過去の関連記事へリンクを張ることで、古い記事にもリンクジュースが流れます。
4. 古い記事から新しい記事へリンク(更新)
過去の人気記事に、新しく書いた関連記事へのリンクを追加します。定期的な記事の見直しが効果的です。
5. グローバルナビゲーションの活用
ヘッダー・フッターのナビゲーションは全ページに表示されるため、最も重要なページへのリンクを配置します。
6. 関連記事・おすすめ記事の表示
記事の末尾に「関連記事」「おすすめ記事」として、同カテゴリの記事をリンク表示します。
避けるべき間違い
1. リンク切れ(404エラー)
リンク先のページが存在しない状態は、ユーザー体験を損ね、SEOにもマイナスです。定期的にリンク切れをチェックしましょう。
2. 同じアンカーテキストの過剰使用
同じキーワードのアンカーテキストを大量に使うと、不自然とみなされる可能性があります。バリエーションを持たせましょう。
3. 関連性のないリンク
SEOのためだけに、内容と関係ないページへリンクを張っても効果は薄いです。ユーザーにとって有益なリンクを心がけましょう。
4. リンクの詰め込みすぎ
1ページに内部リンクを詰め込みすぎると、各リンクの価値が薄まります。本当に必要なリンクに絞りましょう。
5. 孤立ページの放置
どこからもリンクされていないページ(孤立ページ)は、クローラーが発見しにくくなります。必ずどこかからリンクしましょう。
リンク切れチェックツール
Google Search Consoleの「カバレッジ」レポートで、404エラーのページを確認できます。定期的にチェックして修正しましょう。
まとめ
内部リンクの最適化は、今日からすぐに始められるSEO施策です。
内部リンク最適化チェックリスト
- サイト構造をピラミッド型に設計する
- パンくずリストを設置する
- アンカーテキストにキーワードを自然に含める
- 重要ページへのリンクを戦略的に増やす
- 新旧記事間で相互にリンクを張る
- 定期的にリンク切れをチェックする
- 孤立ページがないか確認する
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