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なぜ表示速度が重要なのか
Googleの調査によると、ページの読み込みに3秒以上かかると、53%のユーザーが離脱するというデータがあります。
さらに、表示速度はGoogleの検索ランキング要因の一つ。つまり、遅いサイトは検索順位も下がりやすいのです。
表示速度と離脱率の関係
- 1秒→3秒:離脱率 32%増加
- 1秒→5秒:離脱率 90%増加
- 1秒→6秒:離脱率 106%増加
※出典:Google / SOASTA Research
特にスマホユーザーは待つことを嫌います。モバイル時代において、表示速度の改善は必須と言えるでしょう。
まずは現状を確認しよう
改善の前に、今のサイトがどれくらいの速度なのか確認しましょう。
PageSpeed Insights(無料)
Googleが提供する無料ツール。URLを入力するだけで、パソコン・スマホ両方のスコアと改善点を教えてくれます。
目標スコア:50点以上が平均的、90点以上が良好とされています。
チェックポイント:スコアの数字だけでなく、改善できる項目を確認しましょう。具体的に何を直せばいいかがわかります。
方法1:画像を最適化する
多くのサイトで、表示速度を遅くしている最大の原因は画像です。
画像最適化のポイント
- 適切なサイズにリサイズ:幅4000pxの画像を幅800pxで表示しているなら、元のサイズを小さくする
- 圧縮する:TinyPNG、Squooshなどのツールで画質を保ったまま容量削減
- WebP形式を使う:JPEGやPNGより30〜50%軽い次世代フォーマット
- 遅延読み込み(Lazy Load):画面に表示されるまで画像を読み込まない設定
改善例
Before:トップページの画像合計 8MB
After:最適化後 800KB(90%削減!)
方法2:ブラウザキャッシュを活用する
キャッシュとは、一度読み込んだデータを保存しておく仕組み。2回目以降のアクセスが劇的に速くなります。
設定方法
- WordPressの場合:WP Super Cache、W3 Total Cacheなどのプラグインで簡単設定
- それ以外:.htaccessファイルでキャッシュ期間を設定
注意:キャッシュを設定すると、サイト更新が反映されにくくなることも。更新時はキャッシュをクリアしましょう。
方法3:不要なプラグインを削除する
WordPressサイトでよくある問題。便利だからと入れすぎたプラグインが、サイトを重くしています。
見直しのポイント
- 使っていないプラグインは無効化ではなく削除
- 似た機能のプラグインが複数ないかチェック
- 長期間更新されていないプラグインは代替を探す
- P3 (Plugin Performance Profiler)で重いプラグインを特定
目安:プラグインは15〜20個以内に抑えるのがベストです。
方法4:サーバーを見直す
いくらサイトを軽くしても、サーバー自体が遅ければ意味がありません。
サーバー選びのポイント
- 表示速度を重視したサーバーを選ぶ:エックスサーバー、ConoHa WINGなどが高速と評判
- 共用サーバーの混雑を避ける:格安サーバーは速度が不安定になりがち
- PHPバージョンを最新に:古いバージョンは処理が遅い
サーバー移行は専門知識が必要です。不安な方はプロに依頼するのがおすすめです。
方法5:CDNを導入する
CDN(Content Delivery Network)とは、世界中のサーバーにコンテンツを分散配置し、ユーザーに最も近いサーバーから配信する仕組みです。
CDNのメリット
- 物理的な距離による遅延を軽減
- サーバーへの負荷を分散
- 大量アクセス時も安定
おすすめCDN:Cloudflare(無料プランあり)が導入しやすくておすすめです。
まとめ
表示速度の改善は、ユーザー体験の向上、離脱率の低下、SEO効果と、いいことづくめです。
今すぐできる改善チェックリスト
- PageSpeed Insightsで現状を確認
- 画像を圧縮・最適化する
- キャッシュプラグインを導入する
- 不要なプラグインを削除する
- サーバー・PHPバージョンを確認する
自分でやるのは難しい時間がないという方は、ぜひLIKaNONにお任せください。表示速度の改善から、SEO対策、サイト運用まで一貫してサポートします。